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新年初の初釜の儀~茶道~



日本の新年はおせち料理だけではありません。


茶道の世界では、
新年の一番初めに『初釜』(はつがま)の儀を行い、
1年をスタートさせます。







今日はその初釜に参加して参りました。



私の愛用お茶道具です♪



左から縦にご紹介。
①湿し小茶巾(水で濡らして絞って、防水加工のある小茶巾入れにいれておきます。
濃茶などで口元を清めるときに使います)
②小茶巾入れ(左から二番手1番上にある、雪月花模様の入れ物。絞った湿し小茶巾をいれる)
③袱紗(その下の黄色い布。お手前でいつも私が使っているものです。
茶室の落ち着いた雰囲気とは程遠く、モダンな色使いですが。。。)
④袋懐紙(袋状になっているお壊紙で、袖落としの中に敷いて、ここに残った残飯や使った紙小茶巾、お壊紙なども入れて、そのままクズ箱へ。)
⑤数寄屋袋(三列目1番上のピンク色の入れ物。これらを入れます。)
⑥袖落とし(袱紗の上にある、黄色の巾着状の丸い入れ物。使ったお懐紙や残飯をここに入れて
持ち帰ります。袋壊紙を敷きます。)
⑦黒文字、楊枝入れ(菓子用フォークのようなもの。懐紙に挟んでおく)
⑧扇子(茶道用のもの。ご挨拶の際など毎度使います。)
⑨袱紗入れ(右側のサーモンピンクの入れ物。お懐紙、楊枝、りゅうさん紙、お扇子、袱紗などを普段から入れています。)
⑩懐紙、りゅうさん紙(お菓子をいただくときなど様々な用途に使えます。今年は未年なので
ひつじの模様です。)


その他に荷物を包んでおく風呂敷、紙小茶巾(除菌ペーパーお手拭きみたいなもの。)
ハンカチは2,3枚、足袋入れなども(もしくは白いソックス)必須です。
『裏千家の言葉』もね。





茶道の道具は、工夫と愛に富んでいるなぁと改めて思いました。
お客の方も、飛ぶ鳥跡を濁さず、じゃないですが、
たとえば海老のしっぽとか、止むを得ず残してしまったものなどをそのままにせずに
綺麗に持ち帰り、更に出された器などはあらかじめ水で濡らして用意しておいた湿し小茶巾や
紙の小茶巾で綺麗に拭いて、清めてからお返しする。
まごころを込めていただいたものを、まごころと感謝の想いでもってお返しする。


そんな茶道の客としての心もぜひ普段から大切にしたいものです。







まずはつくばい、という、柄杓で手を清めることから始まり、
そこから客入り。


ご挨拶から始まり、
千利休の言葉を一同で読みます。
これがまた素晴らしい。


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私たちは茶道の真の相(すがた)を学び、
それを実践にうつして、絶えず己の心をかえりみて

一盌(いちわん)を手にしては多くの恩恵に感謝をささげ
お互いに人々によって生かされていることを知る茶道の良さを
みんなに伝えるよう努力しましょう。

ひとつ、他人をあなどることなく、いつも思いやりが先に立つように
ひとつ、家元は親、同門は兄弟で、共に一体であるから誰にあっても合掌するこころを
忘れないように
ひとつ、路を修めなほ励みつつも、初心を忘れぬように
ひとつ、豊かな心で、人々に交わり世の中が明るく暮らせるように





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そして初炭。

おごそかで厳粛な空気の中、
お部屋を暗くして、
そして炭と灰で火を起こすところから始まります。


静寂さと、そして良い緊張感の中、
墨絵のような薄暗い世界から火がポッと灯った瞬間、
赤いあたたかみが炭と炭の隙間から覗きみえます。






先生の解説がとても分かりやすくて、
素人でもホッと和むような雰囲気を作ってくださっていました。

灰は茶道の世界でとても大切で、
灰の状態を見ればその方の茶道の歴や在り方が一目瞭然だということ。

お茶の道を先生に教えてくださったという、先生のお母様は
この灰を大切に大切になさっていて、命のように大事に育てて
良い状態に仕上げていたそうです。

奥が深い世界ですね。


そして茶道の世界は陰と陽で成り立っているとのこと。
何事も陰陽の世界ですが、例えば灰や炭は陰、そしてこの火が陽なのだと
教えてくださいました。



お手前をしてくださる方の手元に皆さんの視線が一様に集まります。
暗がりの中、小さな赤い陽の世界はまるで世界の始まりのような雰囲気にすら感じられます。
とても神聖な気持ちです。


おもてなしをして下さった先生方の所作のエレガントで美しいこと。
エレガントという表現が正しいかどうかは分かりませんが、
とにかくひとつひとつに無駄がなく、長年磨かれた鍛錬の賜物は
うっとりしてしまう美の世界。
でも茶道はもともと男性が始めたもので、武士もやっていたものですからね。
ただの女性らしいフェミニンな美しさではないわけです。

凛とした男性的な美しさを感じます。


そして主菓子。
厳粛な雰囲気の中(またこの空気がとても素晴らしい!)お濃茶のお手前がはじまります。



見様見真似で濃茶のお客様としての所作やお道具拝見など、
我々も行っていきます。
先生がみんなにとてもご丁寧に教えてくださって本当にありがたい!!
ひとつひとつの所作を言われたとおりにやったとき、
すごく指の先まで神経が行き届いた、研ぎ澄まされた動きになる。

ああ。これを無駄な力が入らず、呼吸をとめて不自然にならず、
気持ちの良い自然な呼吸の中で、何も考えずにふと出来たらいいのに。
…まぁそうなるための長年の積み重ねがその道なんですけどね。


そして、お菓子はゴボウの入った花びら餅。




裏千家のお正月のお菓子として定番ですが、これがまた美味しーい!!(≧∇≦)








そして、その後は薄茶。


薄茶は濃茶とは違い、気楽に楽しい歓談の雰囲気の中でお手前が振る舞われます。
こちらも先程とは違って肩の力を抜いて、
ホッと楽しく薄茶を楽しみました♪

お菓子は干菓子が振る舞われます。
美味しいお砂糖菓子でした。手でいただきます。


その後は本当に美味しい懐石料理(先生のいとこさんがお料理の先生で
一人一人のために作って下さったとのこと!)や、
息子さんが新潟だかでご用意くださったお屠蘇で美味しい美味しいお酒もいただき、
そのときにも美しい所作を教えていただいたりしながら、
(美しいお箸の持ち方、持ち上げ方など。いただいたあとは、丁寧に拭いて全てを
綺麗な状態にしてお返しします。)
あとは愛に満ち溢れたおもてなし、おもてなし、おもてなし、おもてなしの嵐!!






溢れんばかりのあったかーい愛情と、どこまでも行き届いたお心配り、
いつも私たちを包み込んでくださるような優しい笑顔に、
心の芯からあたたまるようでした。
これが本来の茶道の在り方なんですね。
形式を超えた先の『心』が伝わってきて、
『学び』としての感性も、『ひと』として持っている感情も
満たされて幸せ!!!
改めてこの先生の元へ入門して良かった!!と思いました。



最後に、先生や先生の息子さん(今回お手前をしてくださった私と同い年の
とっても立派な息子さんです!)そして同じくお手前をしてくださった方が、
涙ながらに亡くなった先生のお母様のことを語ってらっしゃいました。



こんな素敵な皆さんにこんなに想われて、慕われて、
私はそのお母様にお会いしたことはありませんでしたが、
皆さんのその姿を通して、本当に素晴らしい方だったのだなということが伝わってきて
想わず私ももらい泣き。
まるですぐそばにいらっしゃって、私もお会いしたことがあるような気持ちになりました。




本当はお母様が亡くなられたばかりで
初釜は通常自粛されるそうなのですが、
初釜は必ずやるようにというのがお母様の遺言とのこと。
人生をかけて茶事に携わっていたお母様の想いを尊重するための今日だった、
とおっしゃっていました。



そのお母様の人生で一生をかけて伝えて来られたことが先生に伝わり、
そして先生の人生がお母様と茶道を通して生かされ、
それが私たちに伝わって、
こんなに大勢のお弟子さんたちが集ってきている。

1人の方の人生が茶道に生き、大勢の人を生かし、多くを与えている。
すごいことですね。
茶道を始め、様々な伝統芸能や芸術というものは
何百年もの間、人々のいのちで繋がってるんだ。
ひとつの道を通して、時間も空間も超えてこんなにたくさんの人や物と
出会えるなんて、それに携わっている私たちはなんて幸せなんでしょう!


もし万が一、私たちが、また、このお母様が茶事に出会うことがなければ
今日この日はなかったわけですし、
私たちもそもそも出会っていなかった。
先生や息子さん、私自身だってまた別の人生を歩んでいたかもしれません。
そう考えると、恐ろしい物がありますね。
出会うか出会わないか、そのひとつでこんなに変わって来るなんて。
全てがかけがえのない出会いで成り立っている。
茶道の教えである『一期一会』とはまさにこのことなんですね。



現代の私たちが茶道や声楽、日本舞踊や華道もそうですけど、
伝統芸能は技術を師匠の口頭伝承で伝えられます。
音楽だって楽譜はあるけれども、テクニックは目で見て習得できるものではないのです。


文化や伝統芸能、芸術を一生懸命学ぶこと。
それは
何百年前の先人の愛と知恵、いのちを生かすことになるんですね。




なんて尊いのだろう!!

と、感銘で胸が高鳴りました。



おもてなしの心、和の心、茶道の真髄を知りたくて
入門して、カタチを覚えることで精一杯でなかなかいきなり本質まで行き着かなくて、

でもカタチを通してその奥を感じ取れるんだということを知りました。
慌てちゃいけない。忍耐。忍耐。肉体と精神の修行!!

でも、
そのカタチの奥にはこんなに愛に溢れた尊い世界が広がっているんだと
感覚的に感じられた初釜の儀。


とても素晴らしい一日でした。























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[ 2015/01/11 12:13 ] お稽古など | TB(0) | CM(0)

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